2006/03/22

《○ 1.準備》起業と名刺

名刺を早く準備したい…
そんな事が結構あったりする。
「今後○○○○○○で○○○○○をしたいと思っています、今後ともよろしくお願いいたします…」という時には、たいてい相手も名刺ケースから名刺を…といったフローがあったりする。しかしながら名刺もないと「今準備しておりまして…」となってしまう。


名刺には会社のロゴタイプ、肩書き、名前、会社名、住所、電話番号、ファックス番号、携帯電話番号、eメールアドレス、URLなどが記入される。これがたとえば個人の名刺だとすればどれもすんなりと準備できたりする。しかし、企業の名刺となるとそうもいかない。登記しなくてはどれも仮定の情報を記入してしまうことになる。これは信用問題だ。企業の名刺は、その企業の顔であるべきだし、嘘偽りや自分だけに通用する情報が乗るなんてことはあり得ない。


事前に決定しておけるものとしては、会社のロゴタイプ、名前、肩書き(会社からの承認がおりるという強い前提のもとではあるが)、会社名がある。しかし、それ以外は登記し法人として契約しなくてはならないため、登記前に決定することがない。登記には大抵1ヶ月〜1ヶ月半かかるとすれば、今からそれ以降までは実質、効果のある営業活動はできないという事になる。


僕のとこのように、WEB関連企業とした場合は、ホスティングスペースの決定からドメイン登録までがかかることがある。そうなるとますますもって名刺は遠のいてゆく。でもそうとはいってもそれまで、事業計画書を何度も読み返し、定款を何度も印刷しているわけには行かない。ベンチャーは時間が勝負だと思う。


そこで僕は今決定している情報だけをのせた名刺を準備している。
味けもそっけもないものだが、要は次にもう一度きちんとした名刺を持ってアポイントをいただきますという布石が打てればいいのだ。単に情報だけをのせて「今はこれしかないので…」では本末転倒だが、ちゃんと相手に誠意がつたわるように、現状を理解してもらえるようにデザインすればいいのだと思う。