2006/01/25

《● 1.生活》妻と子供へ

妻が隣で静かな吐息をきかせながら寝ている。
私と一緒にいたい…とベットに行かず近くにいてくれる。
同じ気持ちを体現してくれる事に感謝だ。


眠りを妨げはしないかとキーボードをたたく音も少し気になる。
今ちょうど妊娠5ヶ月目。
ちょっとおなかも大きくなってきて胎動もある。
妻のちいさな体で大きな未来を抱えている。
幸福を感じる瞬間が絶え間なくある人生とはこんなにも充実するものか…


妻は私の言う難解な事を嫌な顔ひとつせず静かに聞いて理解してくれようとしてくれる。
「聞く力」、これは学ばせられる。
また特定の事において多少強すぎる主張を発する私を時に的確に日本ナイズし、時に最低限の抑制を促し調整をしてくれる彼女は私にとってスキルや経験を超え、とても大切に思える存在だ。
この気持ちは生涯持ち続けられる、何よりも強い意志だろう。




今は夜。




人々が幸せな夢の旅へ旅立つデッキが込み合う時間帯。
もう一つ、伝えたい強い気持ちがある。
まだ肌赤色の宇宙を漂う妻のおなかの我が子へだ。




人の成功と結果は
全ての失敗を神話の序章として讃えさせ
全ての罵倒を鼓舞であったと言わせ
全ての希望に到達可能な事実を知らしめる
成功すると信じれば
嘲笑も悔しさも未来における過去のもの
なにも思い悩む事はない




これは高校の頃、自分自身を支える為に考えた言葉だ。
私は今でもこれを信じているし、この言葉が今の自分自身の強さのみなもとだ。
私はこの言葉を強く核心的なものとする為だれよりも強くなり、
また、自分の信念をつらぬく為の大きな力を手に入れるだろうと思う。


君にはしばらくは普段の私との生活からこの信念は見えてこないかもしれない。だが心の内にあるこの気持ちは君がいなければ出来わくものではない。
この言葉を胸にかかえ、父を軽く乗り越えていってほしい。


とにかく数ヶ月後、カラフルな世界で待っているよ。
元気に出ておいで。
では話の続きは夢の中で。